映画 「小さなおうち」
この映画を見たのは、1ヶ月も前の事
映画鑑賞の文は、私にとって困難なのでついつい後に回してしまって、今日に至りました
チラシには、直木賞受賞のベストセラー小説を映画化 ―山田洋次監督が挑む、新しい世界― とあります
もう一方、「あの小さな家に閉じ込めて、私の秘密」
昭和モダン溢れる時代、赤い屋根の家で起きた恋愛事件。60年のときを経て、遺されたノートから紐解かれる真実とは・・・
タキ(黒木華(はる))は、東北から女中に上がります
最初は、偉い小説家の先生(橋爪功)。 ここで、女中としてのイロハを学び、この昭和モダン溢れる丘の上の赤い小さなお家へ行くことになります
ダンナさま(片岡孝太郎)は貿易商 綺麗な奥様・時子(松たか子)、ぼっちゃんの3人暮らし。 タキは奥様に憧れ、誠心誠意尽くします
ぼっちゃんが、このままだと小児麻痺になるかもしれないといわれ、毎日おぶってお医者さんに連れて行き、足のマッサージをします。 これで事なきを得ます
だんな様の部下・板倉(吉岡秀隆)が訪れたとき、奥様は恋に落ちます
時間を縫って、彼の下宿へ行くようになります。
2階へ上がる時子の脚が写ります。 下方の撮影だけで2回の様子は写りません。 階数を重ねるごとに、部屋に入るとき、板倉の手(手だけ写ります)が時子の手をとって中に入れるようになります。
あからさまにせず、昭和初期の映画を感じさせます
物語は、昭和初期、10年ごろ。 戦争へ向かって進んでいたころでもあります。 貿易商の仕事も品薄になり、商売が上手くいかなくなってきます
板倉(吉岡)も戦地に赴かなくてはならなくなりました
どうしても会いたいと願う時子。 この事態を心配するタキ。
必死に
「奥様、行かないでください。 今行ったら、だんな様に知れてしまいます。 板倉さんがこの家へ来られる分には、何も問題はないのですから・・・。 お手紙をお書きください。 私が届けますから・・・。 是非、そうなすってください」
しかし、その手紙は届けられなかった
そして、平成。 その時、タキが封印した“秘密”が、60年の時を経て、タキの孫(妻夫木聡)が自叙伝を書くように勧め、そのノートから明らかになっていく。
手法としては、昭和と平成が交互に描かれている
タキ(賠償千恵子)、孫(妻夫木聡)
一通の宛名のない未開封の手紙。 それぞれの胸に秘めた切ない思い。 今の時代、歯がゆくもあるが、時代が許さなかった恋愛事件
時子の子供、つまりぼっちゃん、長じて米倉斉加年
「今になって、おばあちゃんの恋愛、聞きたくなかったな~」
身内としてはそうなんでしょうね
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